チェコビザ攻略③ 日本の無犯罪証明書の取得とアポスティーユの取り方


「もしかしたら合格になるかも?」そんな意味不明なメールが大学から届いたのは5月上旬のこと。確定はしていなかったけれど、チェコでの長期留学が現実味を帯びてきた私は、先回りして日本における無犯罪証明書の取得に動き出すことにしました。

この証明書は、ビザの申請に必要な重要書類のひとつ。今回は、私が県警での申請から、外務省でのアポスティーユ取得までに実際に行ったことを詳しくまとめていきます。

1. 無犯罪証明書ってなに?

無犯罪証明書(犯罪経歴証明書)とは、「この人は日本国内で犯罪歴がない」ということを公的に証明する書類で、チェコの長期ビザを申請する際に必要となる重要な書類の一つです。

私は愛知県在住のため、愛知県警本部(中警察署)で申請を行いました。ただし、この手続きは当日に立ち寄ってすぐに発行されるものではありません。申請から受け取りまでにはおよそ2週間かかるため、スケジュールには余裕を持って準備することをおすすめします。

2. 申請に必要なものは5つ

愛知県警の窓口で必要とされた書類は以下の5つでした(参照:犯罪経歴証明書申請手続き):

1.手数料(500円)→私は「愛知県収入証紙」を事前に購入して行きましたが、当日現地でPayPayやクレカなどのキャッシュレス決済も可能だったので、証紙を買うのはやや非効率でした。

2.申請の目的が確認できる公的機関からの書類
→ここは少しややこしいです。ビザの申請日が決まっている人は、大使館から届いた「申請日が明記されたメール」をプリントアウトして当日提出すればOKです。
 ですが私のようにビザの申請日が未定だった場合は、大使館に依頼して「犯罪経歴証明書発給のためのレター」を送ってもらう必要があります。

"補遺1 日本の無犯罪歴証明書発行のためのレターについて
 日本の無犯罪歴証明書を各都道府県警察本部に申請される際、なぜその書類が必要なのかを明記した大使館からのレターを要求される場合があります。大使館では、ご要望に応じてこのレターを出しますので、「大使館領事部・村上宛」で、1.申請者の姓名と読み方、2.連絡先電話番号、3.申請の目的、4.どの県警に申請するか、5.申請者のパスポートのデータ面(写真や署名が載っているページ)コピー、の五点を送ってください。その際、切手を貼って宛名を書いた返信用封筒(角形5号=A5サイズ以上)を同封してください。                 引用:チェコ共和国大使館”

私はレターパックで郵送し、約1週間後に書類が返ってきました。

3.パスポート(原本)

4.現住所の確認ができる身分証明書
→私はマイナンバーカードを提示しました。

5.犯罪経歴証明書発給申請書→これは県警のホームページから事前にPDFで印刷して持参し、事前に記入しておきました。

3. 申請から受け取りまでの流れ

愛知県警では、予約なしで無犯罪証明書の申請が可能です。受付時間は平日(月~金)の9:00〜12:00/13:00〜16:00となっています。

私が申請に行った際は、9時ちょうどに到着しましたが、他の申請者はおらず、非常にスムーズに手続きを進めることができました。

申請手続きの最後には、指紋採取の工程があります。両手の指を1本ずつ、専用の機械に押し当ててスキャンします。少しユニークな体験で、個人的には面白かったです。

申請が完了すると、「受付番号」が書かれた控え用紙が渡されます。この番号をもとに、県警のウェブサイトに掲載される「受け取り可能番号リスト」を確認し、番号が表示されたら再度警察署に出向いて証明書を受け取ります。

私の場合は、申請から約1週間と4日後に受け取り可能となりました。想定よりも早くて助かりました。


【注意点】

無犯罪証明書は、厳封された封筒に入った状態で交付されます。この封筒は「開封無効」のため、絶対に開けてはいけません

封筒はそのままの状態で、次の手続きに使用しますので、封を開けずに保管してください。

4. 外務省でアポスティーユを取得する方法

無犯罪証明書は、そのままでは海外機関にとって「本物かどうかわからない」と見なされる可能性があります。そこで必要となるのが、日本の外務省によるアポスティーユ認証です。この認証を受けたうえで、チェコ大使館に無犯罪証明書を提出します。

アポスティーユの取得は、郵送での申請が基本です。必要な書類は以下の3点です:

  1. 無犯罪証明書(封筒入りのまま)

  2. アポスティーユ申請書(外務省ウェブサイトからダウンロード)

  3. レターパックなどの返送用封筒


よくある混乱ポイント:「2,アポスティーユ申請書」の記入内容

申請書には、「書類発行者名」および「発行者氏名」を記入する欄があります。

  • 「書類発行者名」には、証明書を発行した都道府県警の名称

  • 「発行者氏名」には、県警本部長の名前

を記入します。

これらはウェブ検索でさまざまな情報が出てきますが、正確を期すなら無犯罪証明書を受け取る際に、その場で県警職員に確認するのが一番確実です。私もそうしました。


申請後の流れ

私は大阪の外務省分室に必要書類を郵送し、およそ1週間後に、アポスティーユが付与された無犯罪証明書が返送されてきました。

この証明書は引き続き、封筒を開けずにそのまま保管してください。
封が破られていると、ビザ申請が無効となり、再発行が必要になる可能性があります。

5. おわりに

ということで今回は無犯罪証明書とそのアポスティーユ取得方法について書きました。

何か一つでも皆さんの役に立つことが書いてあればうれしいです!

ではまた👋

コメント

このブログの人気の投稿

なぜ私はチェコ留学を選んだのか?‐リベラルアーツを学ぶ、新しい選択肢

チェコビザ攻略① 最初にやること