なぜ私はチェコ留学を選んだのか?‐リベラルアーツを学ぶ、新しい選択肢

 皆さん初めまして。

私は2025年の10月からチェコ共和国のカレル大学の人文学部、学士過程に進学予定のamelieと申します。日本の高校を同年3月に卒業し、約半年間のギャップタームを経ての進学です。

簡単な自己紹介

・19才

・地方出身

・高校時代に一年間ベルギーに交換留学

・趣味は映画鑑賞と美術館巡り


さて、進学先を探す中で、ヨーロッパのさまざまな国の大学を調べましたが、最終的にチェコという少し珍しい選択をした理由を、今回はお話ししてみたいと思います。


人文科学を学びたい。でも、学費がネックだった

もともと私は、人文科学全般に興味がありました。哲学、歴史、文化研究、文学など…学びたいことはたくさんあるけれど、まだ「これだ」と思える分野は決まっていなかった。
だからこそ、リベラルアーツ型で幅広く学びながら、自分の関心を深めていけるような大学を探していました。

ただ、リベラルアーツの教育が盛んな英語圏や西ヨーロッパの大学は、どうしても学費や生活費が高め。例えば、西ヨーロッパでは1年あたりの学費が最低でも150万円を超えることも珍しくなく、さらに家賃や日常生活費も考えると、数年間の留学費用はかなりの額になります。

その点、チェコを含む中東欧地域の大学は、学費・生活費ともに比較的抑えられており、「質の高い教育 × 費用のバランス」がとれる魅力的な選択肢だと感じました。


カレル大学という選択

私が進学するカレル大学(Charles University)は、1348年創立の中欧最古の大学で、2026年のQS世界大学ランキングでは265位。東ヨーロッパではトップクラスの評価を受けています。チェコ国内でも最も伝統のある国立大学で、英語で学べるプログラムも豊富です。

その中でも人文学部(Faculty of Humanities)は、リベラルアーツを重視したカリキュラムが特徴で、文学・歴史・哲学・社会学などを横断的に学びながら、最終的には自分の興味のある分野にフォーカスしていける構成になっています。

ちなみに、チェコの学士課程は基本的に3年間で修了できるため、コスト面でも大きな利点です。私が進学するプログラムは、年あたり約80万円(2025年現在)ほど。
さらに、他のチェコ国内大学(例:Masaryk大学など)では、英語学位でも年50万円以下の学費のプログラムも存在します。


プラハという街の魅力

大学の内容だけでなく、プラハという都市自体の暮らしやすさにも惹かれました。
チェコの首都プラハは、人口約130万人の中規模都市で、観光地としての美しさはもちろん、カフェや書店、美術館が点在し、静かで落ち着いた文化的な雰囲気があります。

さらに、Campus Advisorという国際的な学生向け評価サイトの調査では、チェコの第2都市ブルノが「学生にとって暮らしやすい世界の都市」ランキングで4位、プラハは13位にランクイン。ヨーロッパ各国へのアクセスも良く、留学生活をより豊かにしてくれる環境だと思いました。


最後に

「チェコ」という選択は、日本ではまだあまり知られていないかもしれません。
でも実際に情報を集めていく中で、教育の柔軟性・生活コスト・都市の魅力といった点から、チェコは「もっと知られるべき選択肢」だと感じました。

次回は、実際のビザ申請の流れや、ちょっと大変だったポイントについて書こうと思います。
これからヨーロッパ留学を考える誰かの参考になればうれしいです。


参考:

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